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イベントレポート

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 I. presage flower 大ヒット御礼舞台挨拶レポート

日時:11月11日(土)
会場:新宿バルト9
出演:杉山紀彰、下屋則子、川澄綾子、植田佳奈

劇場に駆けつけてくれたファンの皆様にお礼を込めて

公開から25日、5週目を迎えた11月11日(土)。東京・新宿の劇場バルト9で「大ヒット御礼舞台挨拶」が行われました。満席となった客席から大きな拍手で迎えられたのはメインキャストの4人。衛宮士郎役の杉山紀彰さん、間桐桜役の下屋則子さん、セイバー役の川澄綾子さん、遠坂凛役の植田佳奈さんが壇上に姿を見せました。それぞれ『Fate』シリーズでおなじみのセリフとともに自己紹介を行うと、キャストは応援してくださったファンの皆様に感謝の気持ちを伝えました。
まず、日本全国、韓国/ソウル、アメリカ/ロサンゼルスと舞台挨拶を重ねてきた下屋さんにこの5週間を振り返っていただきました。
「あっというまの5週間でした。日本全国の劇場を回って観客のみなさんと触れ合わせていただいて、回によってはご覧になったみなさんから感想を直接伺う機会もありました。どこに行っても、この[HF]の公開を待っていてくださって。どこに行ってもうれしい感想を伺いましたし、ラジオ(『「劇場版Fate/stay night [Heaven's Feel]」~もし、私がラジオをやったら、許せませんか?~』現在、音泉にて配信中)やネットを通じていただきました。個人的には学生時代の友人からも連絡をいただいたし、仕事の現場に行ってもいろいろな人から「見たよ」と声をかけていただくことがありました。『Fate』シリーズは、本当にいろいろな方に愛されているなと実感した5週間でしたね」(下屋)
 今回、国内で行う舞台挨拶に植田さんが登壇するのは初めて。そこで植田さんに[HF]を最初にご覧になったときの印象を伺いました。
「私が試写を見たのは、関係者試写会の初日最初の回だったんですよね。その上映回に来ていたのが、『Fate/Grand Order』でいっしょに共演している高橋李依ちゃん(マシュ・キリエライト役)と大久保瑠美ちゃん(アストルフォ役)だったんです。『あれ、[HF]出てたっけ?』と思ったら、「一番に観たかったから、こちらにお邪魔したんです」と言っていて。私も2人といっしょに観ることにしました。上映後に私は『このあとどうなるの?』と放心状態みたいになってしまったんですが、りえりー(高橋李依)は三部作と知らないで見ていて、もっと戸惑っていたそうです。上映後はどうしても語りたくなってしまって、2人に『このあと時間ある?』と声を描けて、近くのパン屋さんで2時間半ぐらい[HF]について語り合ってしまいました」(植田)

 杉山さん、下屋さん、川澄さんは徳島で開催されたアニメイベント・マチ★アソビ vol.19で開催された最速の関係者試写会で[HF]を鑑賞。上映後は彼らも熱く語り合ったとか。
「最速の関係者試写会の上映が終了したのは深夜12時くらいだったんです。にもかかわらず、みんなで近藤光社長(ufotable)や須藤(友徳)監督、奈須(きのこ)先生を囲んで語り合いました。2時間ぐらい話をしていましたよね」(杉山)
「私たち翌日、イベントのステージがあったのに、このままじゃ帰れないなという気持ちになってしまって。話をしたくてたまりませんでした」(川澄)
「須藤監督のもとに真っ先に駆け寄ったのが奈須先生で。会場の端に須藤さんを連れていって、クリエイター同士ですごく熱く盛り上がっていました」(下屋)

 また、下屋さんと植田さんに海外の舞台挨拶の思い出を聴くこともできました。
「私はロスで舞台挨拶をさせていただいたんですけど、アメリカでは(遠坂)
凛の人気がすごかったです。[HF]本編中でも凛の初登場シーンで、観客の皆さんが大きく沸いていました」(下屋)
「うれしい!! 私も先日オーストラリアにお邪魔したんですけど、海外ではアーチャーのコスプレイヤーさんが多いんですよね。そのときにセットで凛のコスプレイヤーさんもたくさんいて。いろいろなバージョンの凛を見ることができました」(植田)

 次に『Fate/stay night』のtwitterアカウント(@Fate_SN_Anime)に寄せられた質問にキャストが答えるコーナーを実施。そこで寄せられた質問のうちひとつは……「女性のキャストのお3方に質問です。『Fate/stay night』の男性キャラで付き合うのなら誰ですか?」
 すると、植田さんは絶対的にアーチャー一択になるとのことで、あえてアーチャーを外したキャラクターで選ぶと宣言。「ランサーです。ランサーはカッコいいと思います。守ってもらえると思うし。ランサーには大人の余裕もあるんですよね。最初のころは私と綾さん(川澄綾子)はギルガメッシュと言っていた時期もあったんですけど……」(植田)
「私はいまでもギルガメッシュ好きですよ。でも、現実的に『付き合う』と考えるとギルガメッシュは……ないですよね(笑)。幸せになれなそうだもん。現実的に考えると……シロウ……?」(川澄)
「それはとっておいてもらえませんか?」(下屋)
 士郎をめぐる恋(?)のバトルがいきなり勃発。そこで、川澄さんは下屋さんに士郎を譲ることに。 「現実的に考えるなら、(衛宮)切嗣ですね。(『Fate/Zero』で)セイバー役として演じているときは話をしても無視されるし、本当につらかったんです。でも、現実的に考えると、アイリ(アイリスフィール)やイリヤ(イリヤスフィール)のことを本当に大事にしているし、切嗣の理想はすばらしいものだから。切嗣です」
 ちなみに、この日11月11日は衛宮切嗣の誕生日。観客とキャストが拍手で切嗣の生誕を祝いました。続いて下屋さんが選んだのはもちろん……。
「そりゃもの士郎です。私は個人的に、士郎が完璧に理想な人だと思っていて……」(下屋)
 といったところで、下屋さんがまるで杉山さんに告白をしているような雰囲気に。植田さんと川澄さんがからかいます。会場中を笑いが包み、このコーナーは終わりました。

 そして最後にサプライズ。5週間にわたって日本全国、韓国、アメリカへ回った下屋さんに、スタッフキャストからお花が贈られました。それは第1弾のキービジュアルで間桐桜が持っていた花束。杉山さんから「ありがとう」との言葉で、花が贈られると下屋さんの目に涙が。
「10月14日から本当にたくさんの方々に観ていただきまして、そのおかげで4人で大ヒットのお礼ができればと思って本日ステージに立たせていただきました。まさか公開から5週間後に、泣くことはないと思っていたんですけど……。本当にありがとうございます」(下屋)

 大きな拍手に包まれて、大ヒット御礼舞台挨拶のステージは終了しました。